放射線治療装置の回転中心となるアイソセンタは点ではなく各角度の重心位置で決定されるが、角度によって1mm程度のビーム中心のずれが生じると報告されている。これらの位置精度の確認はWinston-Lutz testで行われることが一般的であるが、ビーム中心軸外における評価を精度高く、かつ簡便に行うことは困難であった。このたびSun Nuclear社から販売されたMultiMet-WL Cubeはこれらの評価が可能である。
エレクタ社製リニアックを用い、ビーム中心軸外の精度評価を行い、その後、放射線アイソセンタの登録(画像照合装置と座標系を一致させるため)誤差による影響、各回転座標系(ガントリ、コリメータ、カウチ)誤差による影響の評価を行ったため報告する。
_1729630968821